
GNSSP/2でEUROCONTOROLから提出されたぺーパーによれば、CAT ?進入まで利用可能なEGNOSの初期運用(サプリメンタルミーンズとして承認)が99年に開始され、2002年から本格運用(ソールミーンズとして承認)開始予定となっている。
・イギリス
ILSによるCAT?オペレーションの維持は98年以降の段階で大きなリスクがあり、MLSによるCAT?の維持を計画している。GPSの利用に関しては現時点でサプリメンタルシステムとして非精密進入の利用まで認めており、EGNOS計画の実施にも大きく関わっている。
(4)豪州の動向
CAT?オペレーションまで対応可能な最も有効なGNSS補強システムの候補案が97年初頭に提示され、97年までにAugmentation Systems Test Bedを設立してWideおよびLocal Area両方の補強システム開発予定となっている。
(5)機上システムの動向。
ARINCから将来のCNS/ATM環境下での効果的なAVIONICS構成の標準を推奨するARINC660(CNS/ATM Avionics,Fmctional A11ocation and Recommended Architecture)が95年11月に採択されている。
これによればCNS/ATM環境下ではDGNSSCAT1/2着陸機能が果たせることとしており、さらにCAT3までのアップグレードが可能でありEGNOS,WAAS/LAAS,MSAS、に対応できることとしている。MMRについてはAEECによりARINC754/5スペックが完成に近づいているが、いずれもGPS対応が必須となるのに比べMLS機能はオプションとなっている。
MMRの市販品は98年から可能と想定されるが、ボーイング社では現在ILS/GPSMMRのみ提供予定としており、MLS MMRの提供可能性はペンディング扱いとなっている。
3.3.3 我が国におけるMLSとICA0及び各国の現況と考察
1985年に開催されたICAO通信・運航部会において決定された「ILS/MLS移行計画」では、1988年1月1日以降はMLSが唯一の国際標準の進入着陸援助施設となり、地域計画による場合であってもILSは2000年以降、廃止されることになっていた。
1996年に開催されたICAO特別通信・運航部会では、欧米のMLSに対する認識の相違から、「ILS/MLS移行計画」に関するICAO Annex 10等の次の要旨の修正勧告をした。
(1)ILSの保護期限を2010年1月1日に延長し、
(2)現行のILS/MLS移行計画を抹消し、
(3)?LS,MLS及び将来制定されることになるGNSSなどの進入、着陸のための非視覚援助施設の導入・運用に係る戦略をグリーンページに記載する。
即ち、精密進入援助施設として、ILS,MLS,GNSSの何れを選択するかは国際基準に基づきながら地域あるいは各国の実状を勘案して決めてよいことになる。
これに対して導入が検討されているマルチモード搭載受信機(WR)は、ILS,GNSSが必須に対
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